歯周病の遠因

歯周病の遠因

プラークと歯石について取り上げましたが、歯周病にはそれら以外にも原因となりうる様々なリスクがあります。

 

主にはこれらが考えられています。

  • 喫煙
  • 遺伝や環境
  • 糖尿病
  • 薬剤の副作用
  • 女性特有のもの
  • ビタミンの不足と過剰
  • ドライマウス
  • 歯ぎしり
  • 加齢

 

この記事では喫煙、薬剤の副作用、女性特有のもの、そして歯ぎしりについて取り上げます。

 

喫煙

 

喫煙が健康に及ぼすリスクについては広く知られていますが、その中でもニコチンが歯の健康に悪影響を及ぼします。

 

たばこを吸わない人と比べて4倍も歯周病になるリスクが高いという研究結果もあります。

 

では喫煙は歯周病とどのような関係があるのでしょうか。

 

たばこ中のニコチンには血管を収縮させる作用がありますが、口から吸引すると歯茎から直接ニコチンが吸収されるときに毛細血管に同様のことが起こります。

 

血管が収縮すると血流が悪くなり、組織を維持するための酸素や栄養素が不足しますから、歯周組織全体の活動が低下します。

 

そうなると、細胞の更新が滞るようになり、炎症などによって破壊された部分を修復することもままならなくなります。

 

このように悪化した部分は免疫機能も低下するので、歯周病菌に対する抵抗力が落ちていきます。

 

また、タールが歯の表面に付着するとプラークがさらに付着しやすくなることも判っています。

 

薬剤の副作用

 

適正な口内環境であれば起きませんが、プラークの除去などが不十分な状態の場合、服用している薬の副作用が歯周病を促進することがあります。

 

副作用の可能性がある薬剤は、高血圧や不整脈の薬、てんかんの治療薬、臓器移植後の拒絶反応を抑える薬などです。

 

プラークが残っていると、薬の副作用として歯肉の炎症を起こす場合があります。

 

女性特有のホルモンバランスの変化

女性の場合、思春期妊娠更年期の時期に体の中の各種ホルモンが増減します。

 

女性ホルモンは血流量を増やす作用がありますが、その際に血管から出血することがあり、炎症を引き起こすことになります。

 

妊娠初期にはツワリがあるので口内が不衛生になりやすく、歯周病菌も増殖しやすくなり歯肉炎が悪化する可能性があります。

 

年齢が進むと40代後半から更年期を迎えます。閉経に向かって女性ホルモンの分泌が減少していきます。

 

更年期障害や骨粗しょう症の治療にはエストロゲンを使用しますが、このホルモンに反応する細菌がいて、歯肉炎を引き起こすことがあります。

 

歯ぎしり

 

夜寝ているときに、無意識のうちに上下の歯を音が出るくらいに横にこすり合わせる癖を歯ぎしりと言います。

 

これが問題になるのは、歯を支えてい組織に過剰な力がかかることでストレスとなるからです。

 

歯は縦の力には強いですが横方向の力にはそれほどでもないので、歯ぎしりすることによって歯周組織に損傷、そして炎症を起こすことになります。